これから新生活が始まる方はもちろん、毎日の暮らしの中で気分を変えたい…と思うことはありませんか。
お部屋のインテリアが変われば、新鮮な空気を取り込めます。
それだけでなく、ご自身の“個性”を見つけられるチャンスにもなるのです。

日本の住まいでインテリアを楽しむために

季節柄、引っ越しをされる方や住み慣れた我が家の雰囲気を少し変えたいと思う方は多いと思います。ただ日本の賃貸物件の場合、現状回復して戻す条件があったりするので、壁に釘1本打つこともクロスを貼ることもためらわれるかもしれません。“限られた材料で、どうやって理想のインテリアを実現するのか?” これはとても難しいテーマですが、それだけにきっとやりがいがあると思います。

日本の生活様式を振り返ってみると、畳に座って食事をしたり布団を敷いて寝たりと、古くから畳の文化が根ざしています。戦後そこに欧米の様式が加わり、ソファや食卓セット、ベッドを使うライフスタイルになっていきました。現在でもベッドの使用率はまだ50%程度で、近代の家具・インテリア産業においては、日本はアメリカやヨーロッパに比べるとやはり後発です。だからこそ、より快適な現代スタイルを追求するために、私どもはその分野に長い歴史をもつヨーロッパやアメリカの仕様も学び、商品開発につなげています。

海外で発信されるトレンドに目を向ける

TWO-ONE STYLEの商品を開発する上で、私どもは海外のトレンド動向も必ず見ています。家具・ファブリック・雑貨などあらゆるジャンルにおいて、世界にはたくさんのトレンド発信地があります。その中でホームファッションという分野では、欧州最大級のインテリア・デザイン見本市であるパリの「メゾン・エ・オブジェ」の存在が大きく、私どもも、どんな方向性をどのようなデザインに落とし込んでいるのか、メーカーの方たちはどこを向いているのかという視点で拝見しに行きます。またその開催のあと、現地のセレクトショップ「Merci(メルシー)」などで、売り場に並ぶものがどのように変わっていくのかを視ることも勉強になります。

また、フランスからのトレンド発信に連動して、中国では「広州交易会」という貿易博覧会が行われています。これまでは開発から生産まである程度の工期を必要としてきたわけですが、今回はフランスの展示会から中国の展示会まで、トレンドが同時発表のような形で、タイムラグがないことに非常に驚きました。それだけ中国においても、流れを掴む力や、それを商品化できるデザイン力が急成長しているということになります。

ちなみに日本は、インテリアに関してあまり流行を取り入れない傾向にありますが、ヨーロッパやアメリカの市場をみると、変化を楽しんでいるように感じます。例えば今季でいえば、オーガニックな素材や有機質なフォルムなど基本的なコンセプトはここ数年来と変わらないですが、よりクラフト感のあるもの、一点ものが求められているようです。また、ポルトガルやアフリカなど南のエリアで開発されたデザインや明るくカラフルなカラーレンジが、ハイブランドからスーパーマーケットまで、幅広い市場で商品化されているのも多く見かけました。

彼らにとっては、“今のマインドに合うこと”が、インテリア商品を購入するにあたって一つの基準となっているのかもしれません。トレンドを見ることは、一過性のブームに乗るという意味ではなく、“今のマインドに目を向ける”という、人が生きる上で大事な要素であるように思うのです。

TWO-ONE STYLEが考える“今らしさ”とは?

今季の「メゾン・エ・オブジェ」にも、自身の喜びを重視し、多様な幸福を追求するというメッセージがあったように、サステナブル、エコロジー、ウェルビーイングといった、“健康的で生き生きと楽しい生活を送る”というのは、今後もインテリアの基盤にありそうです。加えて今季は、“より個性を表現する”ということがフォーカスされていました。野菜やお花をアーティスティックに表現したモチーフがトレンドに上がっているのは、そのためです。

現在私たちは、工業社会から4次産業へ、いわゆるIT革命を迎え、AIなどのデジタル機器にタッチして非常に便利に快適になった部分がある一方で、どこか人間らしさや素朴さを求めてはいないでしょうか。1860年代にウィリアム・モリスが主導した、ロンドンの「アーツクラフツ運動」にも似ていると思いますが、機械で大量生産ができるようになった反面、より人間の手仕事だったり職人の技だったり、人の温度感を感じられる「芸術」を生活に取り込む思想が広がっているように思います。

自然は自然、生活は生活、芸術は芸術、と分離するのではなく、癒しとパワーを与えてくれる心地よい自然を、人の手仕事が感じられる芸術的なアイテムで、日々の暮らしに溶け込ませたい、という思いが世界共通となっているように感じます。植物のある暮らしやインドアガーデンなど、内と外の境界線を無くすという傾向はコロナ禍で加速しましたが、そのスタイルをより個性的に、自分らしく取り入れられる時代が来たのです。

個性を生かした居心地の良い場所づくりを

TWO-ONE STYLEは、“21世紀の新しい家具のかたちを提案する”という理念のもと開業しました。ネーミングの響きには、“ONE TO ONE”=人から人へ、一人一人へ、という想いも込められています。販売スタッフやあらゆる業態に携わる者一人一人が、個々のお客様に最適な提案をすること、そして、お客さま一人一人が個性を大切に、ご満足のいくものに出会えることを念頭にしています。

100の個性があれば、100のインテリアがあります。例えば、陶器はブランドのものが良いけど家具はなんでも良いとか、食器は陶器にこだわりたいとか、ファブリックはこだわりたいとか、それぞれ価値観が違います。ご自身が今何を求めているのか、どんな自分になりたいのか、そういったことが空間づくりを通して確認していけるものなのではないでしょうか。

そんな自由度の高いインテリアですから、価格帯を限定せず幅広い選択肢の中から、お一人お一人が好みを大切に組み合わせていただきたいと考えています。TWO-ONE STYLEは、日々の生活で気持ちの上がるようなデザインをできる限りリーズナブルな価格で商品化できるよう努めておりますが、ハイブランドと言われる価格帯の高いプロダクトには、それだけ素材や製造など多くの苦労が詰まっていることも事実です。今のご自身のマインドに向き合いながら、それぞれの価値観を大切に選び取っていただきながら、ぜひ個性を自由に表現していただけたらと願っております。